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【図2】海嶺(海底山脈)で生成された海洋プレートが地球表面に沿って移動し、大陸プレートと衝突すると、冷たく重い海洋プレートが海溝のところからマントル中に沈み込む。この沈み込む場所を「沈み込み帯」という。(地震調査研究推進本部資料による)
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【図12】内陸地震の発生モデル。地殻に貫入したマグマによる熱と、その固化に伴って放出される水の両方が、下部地殻を軟化、その直上に応力・歪が集中。さらに断層に沿って上昇した過剰間隙圧流体によって断層強度が低下し地震が発生。地震は応力の上昇だけでなく、間隙流体圧の上昇に伴って強度も時間とともに低下し、遂に応力が強度を超えた時点で発生する。
産業技術総合研究所東北センター(以下、産総研東北センター)が東北地域新産業創出に向けて、産学官金"協奏"による新たな企業支援の試み「Tohoku Advanced Innovation(TAI:鯛) Project(TAIプロジェクト)」を2018年夏からスタートさせた。産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、主に経営層を対象に、さまざまな先端技術を体験できる勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催する。「東北の企業の皆様に"海老"で"鯛"を釣っていただきたい」と語る本プロジェクトのコアメンバーに、その狙いや目指す方向性を聞いた。
Image may be NSFW. Clik here to view.【松田】
ここのところ、インダストリー4.0やSociety 5.0など、重要そうだけどもよくわからない言葉が飛び交い、産業も非常に速いスピードで変革しています。そんな中、企業の皆様もこれからどのような方向へ進んでいけばよいかわかりにくい状況になっています。また、企業支援・産業振興のあり方も変革が迫られています。
Image may be NSFW. Clik here to view.【伊藤】
必要とするニーズやシーズが明確化している企業向けの支援メニューは、各支援組織がすでにお持ちだと思います。TAIプロジェクトでは、既存の支援メニューにつながっていく、もう一歩手前の領域を皆様と一緒につくっていきたいと考えています。
先端技術の体験を通じて企業ニーズを明確化
―具体的には、どのような取り組みを行うのですか?
【伊藤】 Image may be NSFW. Clik here to view.
産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、経営者や次期経営者の皆様が、先端技術にチャレンジできる体験型の勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催します。単なる改善にとどまらない、イノベーションによる新事業拡大を目指すという意味をその名前に込めています。ロゴマークも名前にかけてTAI(鯛)を釣り上げるEBIS(恵比寿)様です。恵比寿様は、各中小企業の経営者の皆様をイメージしています。
あるいは、あらゆる場所にセンサーを配置して情報を取得し、通信によって常につながるIoT(Internet of Things)の実現には、これまで無線通信にかかるコストの高さがネックでしたが、低コストで省電力な無線通信方式の「LPWA(Low Power Wide Area:省電力広域)ネットワーク」の開発が進むなど、IoTの通信を安価に実現できる新技術も登場しています。
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次世代放射光施設がここ宮城県仙台市にできることになり、今日ご覧いただいたように、世界中の人、そして産業がこの地に集積します。ここで勉強したり、活躍できたりすると、世界にアクセスできる仕事ができますから、ぜひ東北大学に来てください。
◆ 中高生の将来にとっても非常に有用な施設
/宮城県 副知事 遠藤 信哉さん
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宮城県にできる次世代放射光施設は、中高生の皆さんの将来にとっても、それは学習の意味でも仕事の意味でも、間違いなく大変有用な施設となります。ぜひ積極的に放射光に興味を持ってください。
◆ 次世代放射光施設を動かす若い力に期待
/仙台市長 郡 和子さん
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2023年度、次世代放射光施設が仙台で動き出します。この施設を核としたリサーチコンプレックスの形成に向けて行政としてもしっかりと取り組んでまいります。新たな研究や製品、商品の開発に意欲ある若い方々が次々と登場し、施設を動かす大きな力となっていただけることを期待しております。
◆ 将来はプロジェクトの担い手に
/東北経済連合会 会長 海輪 誠さん
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次世代放射光施設はまさしく次世代のためにあるもので、日本の科学技術を発展させる大変素晴らしいプロジェクトだと思います。中高生の方々にも、この施設で得られる新しい知見や成果をよく見ていただき、ぜひ勉強いただいて、将来はこのプロジェクトを担う道に進んでいただければありがたいと思います。
◆ 新しいツールの登場が新しい科学の世界を拓く
/産業技術総合研究所 理事長 中鉢 良治さん
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昔、顕微鏡の登場によって細胞のことがわかったように、新たなツールによってこれまで知らなかったことがわかることは、大変なことだと思います。放射光という新たなツールでもって科学の新しい世界が拓けるのではないでしょうか。それは皆さんの知的好奇心をさらに広げるものとなるでしょう。
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これまでも仙台は我が国の中で学問の中核拠点のひとつですが、次世代放射光施設ができることで、さらに海外から多くの方が集まり、世界中で科学に関連する産業を盛り上げていく基地になると思います。大学生がその中心にはなりますが、中高生の皆さんも、一流の先生方や学生たちと接する機会が増えると思いますので、ぜひ東北大学の青葉山新キャンパスまで遊びに来てください。
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産総研が開発・配布している中小製造業のIT化支援ツールMZプラットフォームについてご紹介させていただきます。まず講演の前半で産総研が長年取り組んできたIT化についてご説明した後、IoT活用に向けた取り組みについては後半でご紹介します。なお、講演タイトルは「中小製造業のIT化支援ツール」としておりますが、製造業や中小企業に限るものではなく、大企業でも部署単位で小さく始める時には適用可能な内容ですので、それぞれの立場に読み替えてお聞きください。
(1)中小企業のIoT活用について
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はじめに、用語解説からです。「IoT」とは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、あらゆるモノをインターネットに接続し新たな価値を生み出そうとする考え方を指しますが、最近はその考え方にIoTの実現に必要な技術も含めます。「スマート製造」については様々な定義がありますが、私たちは「情報通信技術(IT/ICT)や人工知能(AI)技術を駆使して製造業における生産活動を高度に進化させた状態」と定義しています。製造業の方からすると、すでに工場自動化(FA)や高度な加工技術・計測技術・制御技術を実践されていると思いますので、そこにITやAIを加えたものをスマート製造と呼びます。
Q. 中小企業の生産管理システムに対する支援で未解決課題が見積もりシステムのデータベースである。見積もり性能が低ければ大きな赤字になるため精度を上げたい。そのような課題に対して、産総研としてはひとつひとつの材料は提供するが、運用に関しては自分で考えるのが基本姿勢という理解でよいか?
A. 基本的にはそのようなスタンスだが、近年はいろいろな事例が生まれノウハウも蓄積されてきたため、提案も可能かもしれない。基本的には材料を提供し、ユーザーが必要なものを作るスタンスで、公開できるものはすべてサンプルとして公開している。ただ、いくらサンプルを作成しても、そのまま使えるものにはならず、ある程度は自分で組み合わせたり、つくったりする必要がある。「サンプルが増え過ぎてわからない」という意見もいただいており、なかなか難しいところだ。
質疑応答(青森市)
Q. MZプラットフォームの動作環境はWindowsかLinuxとのことだが、ウェブアプリであればMacでも使えるか?
A. 確かに使えるが、ブラウザ上で動くものに限定されるため、デスクトップアプリよりも制約が相当ある。加えて、ウェブアプリはデバックが大変だったり、サーバーを立てる必要性があったりと、ユーザーに求められる能力が上がるため、無理して使う必要はないと考える。
Q. 青森でMZプラットフォームを導入している企業の数は?
A. 青森は0であることがわかっている。全国の中でも東北は利用実績が少ない。一方で、九州は多い。優秀なコーディネーターのおかげでよい事例が生まれると、周囲も熱心に取り組むようになるようだ。一社がよい事例をつくると皆が真似したくなるのではないか。
Q. (金城氏への質問)入荷した材料に貼るバーコードは、販売時に貼られているものではなく、金城さんの会社で設定したバーコードか?
A. 注文書として材料に貼り付けたものと対応させたバーコードを会社側で用意している。
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当社のMZプラットフォーム導入事例をご紹介させていただきます。はじめに、当社の業務内容からご紹介いたします。日新電機システム(代表者 上間明夫)は、プラント設備制御システム、中央監視制御システム、キュービクル・低圧配電盤・各種自動制御盤、これらの設計・製造・販売・施工を行う、沖縄県うるま市の企業です。主要販売先は電気工事業者、水処理メーカー、官公庁です。2011年4月に設立し、従業員数は23名、売上高は3億5千万円です。関連会社や加入団体、沿革については、スライドに示したとおりです。
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放射光と聞くと「地域にはあまり縁がないのでは?なんだか難しくてハードルが高過ぎる」とお考えになるかもしれませんが、放射光は、一言で言うとモノを見るツール(道具)です。ですから、ありとあらゆるものに使えます。ただ、ナノという原子や分子のレベルで、モノを見ることができるのです。
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はじめに、次世代放射光施設がなぜ東北に建設されるのかについて、お話します。次世代放射光施設(SLiT-J:Super Lightsource for Industrial Technology Japan)は、国が自治体や産業界と協力して科学プロジェクトを進める新たな試みです。先端的な可視化ツールである次世代放射光施設を東北大学の青葉山新キャンパスに整備し、その隣接エリアには産学協創のサイエンスパークを建設予定です。東北には無縁の首都圏の大企業が利用するのでは?とお考えになるかもしれませんが、地域の産業界にも積極的に利用いただける施設です。次世代放射光は首都圏からも2時間圏内という高い利便性から、世界からも注目されています。地下鉄の駅至近の放射光施設は世の中にありません。ゆえに大企業もその建設を支援してくれています。そして、地域の企業は、その利便性をさらに享受することができるのです。
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産総研が開発・配布している中小製造業のIT化支援ツールMZプラットフォームについてご紹介させていただきます。まず講演の前半で産総研が長年取り組んできたIT化についてご説明した後、IoT活用に向けた取り組みについては後半でご紹介します。なお、講演タイトルは「中小製造業のIT化支援ツール」としておりますが、製造業や中小企業に限るものではなく、大企業でも部署単位で小さく始める時には適用可能な内容ですので、それぞれの立場に読み替えてお聞きください。
(1)中小企業のIoT活用について
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はじめに、用語解説からです。「IoT」とは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、あらゆるモノをインターネットに接続し新たな価値を生み出そうとする考え方を指しますが、最近はその考え方にIoTの実現に必要な技術も含めます。「スマート製造」については様々な定義がありますが、私たちは「情報通信技術(IT/ICT)や人工知能(AI)技術を駆使して製造業における生産活動を高度に進化させた状態」と定義しています。製造業の方からすると、すでに工場自動化(FA)や高度な加工技術・計測技術・制御技術を実践されていると思いますので、そこにITやAIを加えたものをスマート製造と呼びます。
Q. 中小企業の生産管理システムに対する支援で未解決課題が見積もりシステムのデータベースである。見積もり性能が低ければ大きな赤字になるため精度を上げたい。そのような課題に対して、産総研としてはひとつひとつの材料は提供するが、運用に関しては自分で考えるのが基本姿勢という理解でよいか?
A. 基本的にはそのようなスタンスだが、近年はいろいろな事例が生まれノウハウも蓄積されてきたため、提案も可能かもしれない。基本的には材料を提供し、ユーザーが必要なものを作るスタンスで、公開できるものはすべてサンプルとして公開している。ただ、いくらサンプルを作成しても、そのまま使えるものにはならず、ある程度は自分で組み合わせたり、つくったりする必要がある。「サンプルが増え過ぎてわからない」という意見もいただいており、なかなか難しいところだ。
質疑応答(青森市)
Q. MZプラットフォームの動作環境はWindowsかLinuxとのことだが、ウェブアプリであればMacでも使えるか?
A. 確かに使えるが、ブラウザ上で動くものに限定されるため、デスクトップアプリよりも制約が相当ある。加えて、ウェブアプリはデバックが大変だったり、サーバーを立てる必要性があったりと、ユーザーに求められる能力が上がるため、無理して使う必要はないと考える。
Q. 青森でMZプラットフォームを導入している企業の数は?
A. 青森は0であることがわかっている。全国の中でも東北は利用実績が少ない。一方で、九州は多い。優秀なコーディネーターのおかげでよい事例が生まれると、周囲も熱心に取り組むようになるようだ。一社がよい事例をつくると皆が真似したくなるのではないか。
Q. (金城氏への質問)入荷した材料に貼るバーコードは、販売時に貼られているものではなく、金城さんの会社で設定したバーコードか?
A. 注文書として材料に貼り付けたものと対応させたバーコードを会社側で用意している。
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当社のMZプラットフォーム導入事例をご紹介させていただきます。はじめに、当社の業務内容からご紹介いたします。日新電機システム(代表者 上間明夫)は、プラント設備制御システム、中央監視制御システム、キュービクル・低圧配電盤・各種自動制御盤、これらの設計・製造・販売・施工を行う、沖縄県うるま市の企業です。主要販売先は電気工事業者、水処理メーカー、官公庁です。2011年4月に設立し、従業員数は23名、売上高は3億5千万円です。関連会社や加入団体、沿革については、スライドに示したとおりです。
産業技術総合研究所東北センター(以下、産総研東北センター)が東北地域新産業創出に向けて、産学官金"協奏"による新たな企業支援の試み「Tohoku Advanced Innovation Project(TAIプロジェクト)」を2018年夏からスタートさせた。産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、主に経営層を対象に、さまざまな先端技術を体験できる勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催している。2018年度に東北各地で計4回実施されたEBISワークショップの模様をレポートする。
東北センターでは2018年度後半から新たに「Tohoku Advanced Innovation Project」、略称「TAIプロジェクト」を立ち上げ、本日のセミナーはその一環として開催しています。これまで産総研のシーズを活用して企業に新たな事業を展開いただくことに長年取り組んできましたが、各地域の特性とのマッチングをさらに向上させるには、新たな切り口が必要だと考えました。そこで、産総研にシーズがなくとも、社会で話題になっているテーマを一緒に勉強したり、その新たな技術を活用して新事業への展開を図ることを、各地域のさまざまな支援機関の皆様と一緒に支援させていただくために、TAIプロジェクトを発足させた次第です。TAIプロジェクトでは毎回テーマを決めて「Expanding Business Innovations for executiveS ワークショップ」、略称「EBISワークショップ」を開催します。鯛(TAI)を捕まえている恵比寿(EBIS)様のように、企業の経営者の皆様がうまいテーマを見つけ、新たな展開を目指していただきたいとの思いをその名に込めています。「こんな話題を勉強したい」というテーマがありましたら、ぜひ積極的にご希望ください。
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社内で現在運用している生産管理システムはありますが、工場を新設する際などに、より簡易なシステム構築を検討しており、産総研からMZプラットフォームを紹介されて参加しました。まだIT化段階ではありますが実際に少し試してみたところ、比較的簡単な印象でしたので、MZを習得できれば、いろいろなソフトウェアが作成できる可能性を感じました。また、今回のテーマのIoT化についても段階的には実現可能というポテンシャルを感じることができました。
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以前開発した社内システムが古くなってきたため、そろそろ新しいシステムを開発しようと考えていますが、最新の手書き型プログラム言語を1から覚えるのは大変なため、より簡単な方法はないか探していたところ、産業支援センターから今回のセミナーを紹介されて参加しました。実際にMZを試してから来ましたが、どれくらいのことが実現できるかは自分で試すだけではよくわからなかったため、今回それがわかってよかったです。事前に入手した資料が多過ぎて全容把握までは難しかったのですが、今回のセミナーでセンサなども活用できることがわかりましたので、会社に持ち帰っていろいろ試してみたいと思います。
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当社は理美容用ハサミおよびペット用ハサミの開発・製造・販売を行っている会社です。機械を一部導入してはいるものの、職人がほぼ手作業で製造しているだけに、個々人の仕事を評価することが難しく、何かよい方法や参考事例はないかと思って参加しました。今回紹介された事例のように、機械ベースであれば、どのピッチでどのように生産しているかをセンサで把握するのは容易そうですが、手作業の場合は機械の稼働率と生産効率が必ずしも一致しないため、何かよいアイディアはないか探しています。やはり類似事例は少ないと思いますが、産総研は手厚くフォローしてくださるという話だったため、個別に具体的な話ができれば、よいアイディアをお持ちではないかと感じました。ぜひ相談にのっていただきたいです。
◆「ソフトウェア開発会社としてもMZは魅力的」
/ Badass 代表 田中 裕也 さん
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前職のソフトウェア開発のキャリアを活かし、最近独立してIT関係の事業を始めたばかりです。IoTに興味があり参加しました。MZはプログラミングせずにソフトウェアを簡単に作成できる点がおもしろく、とても簡単にソフトウェアを開発できそうな印象でした。よくIT関係の技術者は「自分で作った方が早い」と言うものの、やはり1から自分で作成するのは負荷が大きいため、一連のソリューションを簡単に提供できるMZは魅力的です。現在、製造業や建設業の情報システムのコンサルティング業務も行っているので、MZをその提案のひとつにできるとも感じました。技術移転契約締結済み企業の事例をもう少し具体的に知りたいです。
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産総研からIoT化支援ツールのシーズ紹介の依頼があり、もともとIoTやAIをテーマに研究会を開催したいと考えていたため、共同で今回の勉強会を開催しました。これを単発のセミナーには終わらせずに、MZを活用したい企業を何社か集めて実際の導入や改善の事例をつくる勉強会を継続開催するとともに地元企業による事例発表も行いたいですね。身近に事例が出てれば、他の会社も興味を持って「うちもやろう」と波及していくと思います。また、実際に試してみるとわからない点もいろいろ出てくると思いますので、地域企業のサポーター役となれるよう、今回のセミナーには複数の地元IT関係の技術者にも参加してもらいました。それでもわからないことがあれば産総研に相談するという体制を来年度にむけて構築したいと考えています。
産業技術総合研究所東北センター(以下、産総研東北センター)が東北地域新産業創出に向けて、産学官金"協奏"による新たな企業支援の試み「Tohoku Advanced Innovation Project(TAIプロジェクト)」を2018年夏からスタートさせた。産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、主に経営層を対象に、さまざまな先端技術を体験できる勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催している。2018年度に東北各地で計4回実施されたEBISワークショップの模様をレポートする。
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青森県では、経済産業省が推進する「IoT推進ラボ」に今年度選定され、県内の産学官連携によるIoT推進体制を構築したところです。事業内容としては、観光分野、特にインバウンド対策にIoTを活用するプロジェクトと、ものづくり分野におけるIoT関連の新製品・サービス開発や新事業展開のふたつの方向性で進めています。支援策として、試作開発補助金や実証事業等のIoTビジネス創出支援のほか、ビジネスセミナーやセキュリティ研修等、企業の技術者むけに濃い内容の研修や交流会の機会などを多数用意しています。青森県として県内企業のIoT活用を積極的に支援させていただきますので、お気軽にご活用・ご相談ください。
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「よろず支援拠点」とは、2014年度から国が各都道府県に設置している事業で、複雑・高度・専門的な経営課題を抱える中小企業・小規模事業者に対して、起業・成長・安定の各段階の課題やニーズにきめ細かく対応するワンストップ型の経営支援窓口です。主な役割は、総合的・先進的な経営のアドバイス、地域の支援機関や専門家、公的機関等によるチーム編成型の支援、緊急な課題やご要望等が発生した際に適切な相談先を紹介するといったワンストップサービスです。よろず支援拠点では、新商品開発や販路開拓、金融対応等、各分野の専門家が皆様のご相談を承ります。今年からインバウンド対策の女性コーディネーターも加わりました。この体制を我々は「大学病院型」と称し、どのお医者さんが診断し、どんな処方箋をもらうか、まずはお越しいただく窓口を一箇所につくる体制を構築している次第です。ぜひお気軽にご相談ください。
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今回のセミナー会場となっているIoT開発支援棟は、今後進展する第4次産業革命に対応した企業支援体制の整備を目的に、IoT、ビックデータ、AI等の先端技術に関する人材育成や研究開発、技術支援等に取り組む拠点施設として、2018年10月に開所しました。内閣府の地方創生拠点整備交付金や経済産業省のグローバル・ベンチャー・エコシステム連携加速化事業費補助金を活用して整備した施設・設備で、IoTデバイスの設計・試作から評価まで、同じ場所で一貫して行えることが特長です。建物は延床面積約420平米の2階建てで、1階には電子基板製造装置や高精細の3Dプリンター、3Dスキャナー、構造解析装置などの最新設備を導入し、2階にはコンピューターを利用した設計(CAD)の実習室や研修室を設けています。また、技術研修会開催のほか、IoT開発共通プラットフォームの提案や、IoTの開発者と利用者のマッチングを図るための異業種交流ワークショップ等も開催します。IoT開発支援棟の完成を機に、2014年に設立した「あおもりIoT研究会」の人材育成等の活動をより一層活発にし、これらの活用によって人材育成や新規IoT商品の開発等につなげ、県内産業振興に貢献していきたいと考えています。
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産総研は、旧通商産業省工業技術院の15の研究所と計量教習所が2001年に統合・再編された研究所です。2015年度からの第4期中長期目標期間(5年間)のスローガンは(技術を社会へ)「橋渡し」の実現で、その実現のために研究組織も7つの領域に再編しました。人員は約一万人で、産総研の約7割の予算と研究者が集積するつくばセンターを中心に、全国7ヶ所に展開する地域センターが、それぞれ重点化研究の推進に取り組みながら各地域の企業との密接な連携に取り組んでいます。技術コンサルティングから事業化支援まで、さまざまなステージで企業の皆様をサポートする連携メニューをご用意しています。また、東北各県の公設試験研究所等の方にも産総研イノベーションコーディネーター(IC)を委託し、地域の企業の皆様との連携を深めています。私ども東北センターと企業様の連携事例としては、非常に高い耐熱性・耐久性・ガスバリア性を有する粘土系材料「クレースト」の技術を利用した玉虫塗ワインカップや、表面の凸凹が6.3ナノメートル以下の極めて平坦な超高精度平面基板の開発などがあります。
さらに、東北センターでは2018年夏から新たに「Tohoku Advanced Innovation Project」、略称「TAIプロジェクト」を立ち上げました。産業・技術環境の急速な変革が進みつつある中、各企業に対する新たな市場の気づきと明確化から新規事業の挑戦を掘り起こし、最終的には新たなニーズとシーズを備えイノベーションによる新産業構造を担えるような企業に発展いただくため、産総研がハブとなり地域の支援機関の皆様と共に支援を進めるものです。その気づきを得ていただくための勉強会は「Expanding Business Innovations for executiveS ワークショップ」、略称「EBISワークショップ」と名付け、ぜひ中小企業の社長様に鯛を釣り上げ恵比寿顔になっていただきたいと考えています。本日のセミナーも産総研ではEBISワークショップとして位置づけています。中鉢理事長の言葉「敷居は低く、間口は広く、奥行きは深く、志は高く」をモットーに、公設試験研究所等の皆様とも協働しながら企業の方々をご支援させていただきたいと思います。
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「青森県IoT推進ラボ」のセミナーに参加し、今後IoTに関わる仕事をしたいと考え、IoTデバイスの開発や使い方について勉強中です。IoTデバイスの開発後にどう利用するかが悩みどころだったため、今回さまざまな事例を見ることができ、イメージが広がりました。MZプラットフォームのことは今回初めて知ったため、早速試してみたいと思いました。製造業ではないため自社でどのようにMZを利用できるかのイメージはよくつかめませんでしたが、産総研がサンプルを多数用意しているという話だったので参考にしたいと思います。
IoT向け省電力広域の無線通信「LPWA(Low Power Wide Area)」通信ネットワークのひとつ「Sigfox」(シグフォックス)を利用した開発を青森県産業技術センター工業総合研究所と共同研究しています。その縁で誘いがあり、中小製造業向け講演ということで、自社工場の生産コストの見える化への利用等を期待して参加しました。MZを使わなくても、自社スキルで実現できそうとは感じましたが、MZを利用すれば取っ掛かりが早く、いろいろ応用できてよいかもしれません。社内で検討したいと思います。一方で、製造現場はパソコン入力など新たな作業がひとつ増えるだけでも嫌がるため、現場からの協力を得ることが現実的な問題です。
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工業総合研究所は、県内企業のものづくり技術の高度化と、IoTを利用した製品づくりを支援するため、地方創生拠点整備交付金等を活用して「IoT開発支援棟」を整備しました。IoTを知っている人と知らない人では温度差があるため、少しでも多くの事例を知ってもらおうと、今回のセミナーを企画しました。県内のものづくり企業が自社の生産工程の見える化をIoTによって実現しようとする時、最初から大掛かりなシステムを導入するのではなく、自分たちで身の丈に合ったシステムから開発を始めた方がうまくいくと私は考えています。無償で提供されているMZはコストをかけずに利用できるため、まずMZを知っていただき、IoT化をどのように進めていくかについて考える機会につながればと思い、古川さんに講演をお願いすることにしました。講演では導入企業による事例も聞くことができ、その狙い通りだったと感じました。また、参加企業からも「自社工場の見える化にぜひ取り組んでみたい」との声があり、これも狙い通りの結果だと実感しています。
産業技術総合研究所東北センター(以下、産総研東北センター)が東北地域新産業創出に向けて、産学官金"協奏"による新たな企業支援の試み「Tohoku Advanced Innovation Project(TAIプロジェクト)」を2018年夏からスタートさせた。産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、主に経営層を対象に、さまざまな先端技術を体験できる勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催している。2018年度に東北各地で計4回実施されたEBISワークショップの模様をレポートする。
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本日は産総研東北センターが企画・開催した「Tohoku Advanced Innovation Project」、略称「TAIプロジェクト」のEBISワークショップにご参加いただきありがとうございます。TAIプロジェクトとは、詳細はこの後伊藤からお話しますが、企業の皆様がイノベーションや新たな事業を起こそうという時、これまで新しい技術を一方的に聴くだけではタイムラグが長かったところを、素早く事業化に取り組んでいただけるよう、お互いに意見を言い合える場をつくろうと始めたものです。東北経済産業局様からご指導いただきながら検討を重ね、今回やっと宮城県で第一回目の開催となります。本日はご講演の後に2時間ほど総合討論の時間を設けておりますので、ご参会の皆様からぜひ一言ずつお話いただければ、本会の目的の90%は達成できるのではないかと思います。また本会の終了後にフォローアップのヒアリングに伺うことも考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
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産総研は、旧通商産業省工業技術院の15の研究所と計量教習所が2001年に統合・再編された研究所です。2015年度からの第4期中長期目標期間(5年間)のスローガンは(技術を社会へ)「橋渡し」の実現で、その実現のために研究組織も7つの領域に再編しました。人員は約一万人で、つくばセンターを中核に全国7ヶ所に展開する地方センターが、それぞれ重点化研究の推進に取り組みながら各地域の企業との連携に取り組んでいます。ここ宮城県仙台市には東北センターがあり、「化学ものづくり」を旗印に研究を進めています。一例として、東北地域産出粘土の持つ特性から高い耐熱性・耐久性・ガスバリア性を有する粘土系材料「クレースト?」を開発し、食洗機に耐えるコーティング材として仙台の伝統工芸品「玉虫塗」に施した事例などがあります。技術コンサルティングから事業化支援まで、さまざまなステージで企業の皆様をサポートする連携メニューをご用意しています。さらに東北各県の公設試験研究所等の方にも「産総研イノベーションコーディネーター」を委託し、地域の企業との連携を深めています。
産業・技術環境の急速な変革が進みつつある中、既存の支援メニューにつながる一歩手前の、企業皆様の曖昧模糊としたニーズを明確化する領域をつくりたいと考え、東北センターでは2018年夏から新たにTAIプロジェクトを立ち上げました。各企業に対する新たな市場の気づきと明確化から新規事業の挑戦を掘り起こし、最終的には新たなニーズとシーズを備えイノベーションによる新産業構造を担えるような企業に発展いただくため、産総研がハブとなって地域の支援機関の皆様と支援を進めるものです。その気づきを得ていただくための勉強会を「Expanding Business Innovations for executiveS ワークショップ」、略称「EBISワークショップ」と名付けています。AIや放射光など、重要そうだけどもよくわからない言葉がどのように自分の会社に役立つのかを一緒に勉強しましょう、というものです。我々からテーマを押し売りするのではなく、皆様からテーマをご提案いただき一緒に勉強する会をシリーズ化していきたいと考えています。その宮城県での第1回目のテーマが放射光です。「敷居は低く、間口は広く、奥行きは深く、志は高く」という気持ちで企業の皆様をお手伝いさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
Image may be NSFW. Clik here to view.高田 次世代放射光ができるのは5年後とお考えかもしれませんが、すでに利用に向けたは始まっているとお考えいただいてよろしいと思います。実はもう現在15社がSPring-8等の既存の放射光施設を活用した「フィージビリティ・スタディ(FS)」と呼ばれる試験研究を進めています。そこでは、「次世代放射光施設で何が解決できるかだけでなく、今お困りのこと」について、ご相談を受けております。その時に、「放射光を勉強しないでください」とお願いをしています。放射光で解決できるかもしれない課題は、あらゆるところに潜んでおり、それに出会える貴重な機会を損失したくないからです。新しいサイエンスの種は、大企業、中小企業、町工場のあらゆる産業界の「お困り事」に隠れているのです。放射光は、それを照らし出す光です。地域の皆様でお困りのことがありましたら、ご遠慮無くご相談いただきたいと思います。それを学術の先生や、分析会社と解決するためにコウリション(有志連合)コンセプトはこの地域から提案されたのです。次世代放射光施設が完成するまでの5年間は、今の「お困りごと」を解決しながら、次世代放射光施設の活用を考えていく準備期間であるという理解が産業界で広がっています。
伊藤 事例紹介いただきました原田先生からもお願いします。
Image may be NSFW. Clik here to view.原田 講演でも申し上げましたように、サンプル周りさえ何とかなれば分析対象は何でも測ることができます。今回のように事例紹介をすると、それに関連したことは皆さんお考えになりますが、全く違うところで皆さんが何に困っているかは、私たちからしてもわからない状態です。私自身は企業さんとの共同研究は多い方ですが、それでも企業さんが本当に困っていることを言い出すのに時間がかかります。それはそういうものだと思っていますし、ある程度話し込まないとわからないことも多いと思いますので、コミュニケーションを重ねていきたいと考えています。その時間は我々にとっても財産ですので、ぜひお願いします。
伊藤 東経連の取り組みについて、ご紹介をお願いします。
Image may be NSFW. Clik here to view.江部 東経連の取り組みについて、3点お話させていただきます。1点目は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にあわせ、東北の情報を発信する拠点を東京都内に設置する計画についてです。東日本大震災から10年目となる節目に、被災地が復興を成し遂げつつある姿と、地域性豊かな食文化など東北の魅力を世界中の人々にアピールする拠点を整備します。
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食産業学群に所属している関係で県内外の食品企業との付き合いが多いのですが、食品企業も放射光に興味を持っています。企業からの相談で特に多いのが「美味しさ」の解明です。美味しさの可視化は、味、香り、食感等々、いろいろな要素がある中でなかなか難しいのですが、原田先生からご紹介いただいた水とアルコールの相互作用の事例は、クリアな説明になると感じました。そのような基礎データを企業が持てれば、それを強みに商品をPRできたり、新しい商品を開発できたりと、放射光は非常に有効なツールになる可能性を感じました。
◆ 再生樹脂の品質向上に放射光を利用したい
/リコーテクノロジーズ 小数賀 靖夫 さん
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今日は少人数制勉強会ということで、先生方と具体的に詳しいお話ができると期待して参加しました。具体的には、再生樹脂の材料開発で、これまでは引っ張ったり火をつけたりして実験していたところを、構造を可視化しながら、品質をさらに向上させるプロセスに放射光を使えるのではないかと考えています。そのヒントとなったのが高田先生のご講演で紹介されていたエコタイヤ開発の話でした。具体的に何に使えるかの検討はまだこれからですが、そのような分野であれば我々の領域でも役に立つはずだと感じました。また、SPring-8をフィージビリティ・スタディで利用できるというお話がありましたので、早い段階でコンタクトを取り、SPring-8を使いながら、実際に東北放射光が運用開始する時にはすぐ実験を開始できるよう、我々のスキル自体も上げておきたいと考えています。
産業技術総合研究所東北センター(以下、産総研東北センター)が東北地域新産業創出に向けて、産学官金"協奏"による新たな企業支援の試み「Tohoku Advanced Innovation Project(TAIプロジェクト)」を2018年夏からスタートさせた。産業・技術環境の変革の波に乗って企業が大きく発展できるよう、主に経営層を対象に、さまざまな先端技術を体験できる勉強会「EBIS(Expanding Business Innovations for executiveS)ワークショップ」を開催している。2018年度に東北各地で計4回実施されたEBISワークショップの模様をレポートする。
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本日はご参会いただきありがとうございます。私ども産総研は研究を通じて企業の皆様と協働し、新産業の発展を目指していく立場にございますが、自ら研究開発をするばかりでなく、一緒に次の展開を考えさせていただきたいということで、東北経済産業局のご指導をもとに、新たな試みとしてTAIプロジェクト・EBISワークショップを始めております。その心については、この後、伊藤の方から詳しくご紹介します。仙台・宮城では今回が第2回目の開催となります。第1回目は放射光、本日はAIがテーマです。話題はさまざまですので、ぜひご参会の皆様からも、どんな切り口でもよいですから、(勉強してみたい話題を)お話いただければありがたいと思います。
TAI プロジェクト EBIS ワークショップについて
国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター 所長代理 伊藤 日出男 さん
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はじめに産総研の概要からお話させていただきます。産総研は、旧通商産業省工業技術院の15の研究所と計量教習所が2001年に統合・再編された研究所です。5年ごとに中長期計画を立てており、2015年度からの第4期中長期目標期間のスローガンは(技術を社会へ)「橋渡し」で、その実現のため研究組織も7つの領域に再編しました。人員約一万人の全国最大規模の研究所で、つくばセンターを中核に全国7ヶ所に展開する地方センターがそれぞれ重点化研究の推進に取り組みながら、各地域の企業との連携に取り組んでいます。ここ宮城県仙台市には東北センターがあり「化学ものづくり」を旗印に研究を進めています。なお、本日のテーマである「AIものづくり」は、柏センター(千葉県柏市)と臨海副都心センター(東京都)で研究を進めています。また、東北各県の公設試験研究所等の方にも「産総研イノベーションコーディネーター」を委託し、地域の企業との連携を深めています。
その気づきを得ていただくための勉強会を、「Expanding Business Innovations for executiveS ワークショップ」、略称「EBISワークショップ」と名付けて開催しています。鯛(TAI)を釣る恵比寿(EBIS)様のように企業の皆様に恵比寿顔になっていただきたい。そのための勉強のみならず、実際に手を動かしながら議論を深めていただこうというものです。これまで青森県、岩手県、宮城県において、さまざまなテーマでEBISワークショップを開催しており、宮城県では今回、AIをテーマに、東京の企業から講師の先生をお招きして開催します。これからも産総研は「敷居は低く、間口は広く、奥行きは深く、志は高く」という気持ちで企業の皆様をお手伝いさせていただきます。
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当社は、「あらゆるモノに、ディープラーニングの恩恵を」をコンセプトに、ディープラーニングをあらゆるモノに適用する「DoT(Deep Learning of Things)」の実現を目指し、2012年に創業したベンチャー企業です。そもそもAIとは何でしょうか?夢の技術でしょうか?それとも怖い技術でしょうか?儲かるのでしょうか?本日は"今のAI"をAIの一部であるディープラーニングを開発している企業の目線から紐解くことで、皆様がAIに触れる際の糧にしていただければと思います。
2.人工知能(artificial intelligence,AI)
人工知能、artificial intelligence(AI)という言葉自体は1950年代、ジョン・マッカーシー博士によって命名されましたが、概念的にはギリシャ神話の時代から登場しています。Wikipediaによれば、人工知能とは「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野を指す語」とありますが、AIの定義は明確には定まっていないものと考えられます。その結果、「AIを使っています」と言っても誰にもわからない状況で、AIを開発する側にとっては悲劇的な側面もあります。例えば、概念検証(Proof of Concept:PoC)止まりで終わる「PoC祭り」、また、怪しいAI企業やAI技術の誇大広告も多いのが現状です。AIを開発する側だけでなくAIを発注する側も、AIに関する知見に加えて想いが必要だと感じています。
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エッジデバイス上でのディープラーニング推論と、Web上でモデル学習を行うところを私からご紹介差し上げます。組込みディープラーニングとはどのようなもので、本当に性能が出るのか、本日のデモンストレーションでご体感いただければと思います。
ディープラーニングモデルの圧縮とエッジ処理の技術
ディープラーニングを行うならGPU(Graphics Processing Unit)と言われてきましたが、最近はCPUやFPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application specific integrated circuit)など、より小さなもので行うことも増えています。組込みディープラーニングは、電力やスペースなどに制約がある場所で行うため、小さなもので行う必要があります。
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本日は、はんだ付けのモデルを例にして、DeLTA-Liteの学習プラットフォームのデモンストレーションを行います。まず実行タスクを分類と物体検出の中から選択し、ご自身で正解ラベルをつけた学習データを準備いただいてアップロードいただき、トレーニングを開始します。より認識して欲しい特徴に向かわせるための、データオーグメンテーションなどのオプションも用意しています。学習データは訓練データと検証データに分け、訓練データで学習、重み調整を行い、検証データで正しく学習できているかどうかをチェックしながら学習を進めていきます。基本的に1日弱で学習は完了し、その結果がスカラで出てきます。そしてFPGA用バイナリーデータとしてダウンロードし、SDカードに書き込んでそれをFPGAに乗せれば、推論処理を簡単に検証することが可能です。
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Q. (ディープラーニングの)インプットとアウトプットの間のモデルを手動でつくるのが非常に大変というお話でしたが、そこは自動でやってくれるものだと思っていました。その辺りの自動化はどこまで進んでいるのか、現状を教えていただけますか?
A. 学習環境を備えているプラットフォームであれば、ある程度までは自動で行えます。弊社も自動化した学習環境をオープンソース化しています。ただし、さらに性能を上げたい、モデルを小さくしたい等となりますと、職人芸的な処理が必要になってきます。ですから、あるプラットフォームの中で自動的に作られたモデルで満足できるのであれば、自動でもできる、というのが現状です。
A. 学習環境とエッジの環境をひとつにまとめてしまうか、それとも別の領域でやるかは、システムをつくる上で非常に重要になります。エッジのハードウェアはパフォーマンスが低いため、さすがにそれで学習はないだろうと思いますが、何らかのところで学習を続け、その結果を持ってきたモデルのみを更新するようなことはあると考えています。シーンに応じて、学習を繰り返していくかどうかを考えることも重要になると思います。
A. まず権利化についてですが、弊社独自の量子化技術は特許として保有しています。次に、弊社独自の量子化技術についてですが、ディープラーニングの計算をする上で、入ってくるデータの信号を、普通は単精度浮動小数点の演算をかけていって精度を保ったまま処理を行うのですが、それを1bit、2bitの信号に直して処理を続けていくというものです。その何がメリットかと言いますと、単純なデータ量の削減だけでなく、中で行われる処理の演算の方式自体が変わるということです。畳み込みという処理がニューラルネットワークの中では行われており、これは数字の掛け算の嵐ですが、その中の処理を1bit、2bitにすると、掛け算を掛け算として処理しなくても済むようになります。その結果、中の処理が非常に軽くなり、エッジのようなパフォーマンスの低いデバイスでもスピードを下げずに処理ができるようになります。一方、1bitに直しますと情報量が下がるために、精度も格段に下がります。その精度をなるべく落とさずに1bit、2bitにするのが弊社オリジナルの技術です。
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多感な中高生時代、いろいろなことに興味を持つ時期だと思いますが、ぜひ世の中のあらゆることに興味を持っていただきたいです。その中に、自分が進むべき何かを必ず見つけることができるでしょう。躊躇せずに、いろいろなことにぜひ臨んでください。
◆ 大人の働く姿から輝かしい未来を想像してほしい
/宮城県中小企業家同友会 代表理事 鍋島孝敏さん
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人はいずれ皆、何らかの形で働かなければいけません。学校はそのための基礎知識を身につける場所です。じゃあ、何のために働くのか?それは、収入を得るためでもありますが、それ以上に、人や世の中の役に立つという大事な役目が皆さんにはあるわけです。そのために今一生懸命勉強しなきゃいけないわけで、そんな未来が待っていることを小中高生の皆さんに知ってもらいたくて、職場体験活動を一生懸命やっています。小中高生の皆さんには、輝かしい未来が待っていることを、ぜひ心に刻んでほしいです。
◆ ワクワクする対象は今まで以上に広がる
/日本銀行仙台支店 支店長 岡本宜樹さん
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これからもITはまだまだ進化していく過程にあります。ITを使うことで、世界中のいろいろな垣根はどんどん下がり、やりたいことをやる時の障害も消え、いろいろな人とのつながりも想像以上に出て、ワクワクする対象はこれまで以上に広がるでしょう。大いにワクワクしてください。一方で、それはいろいろなリスクとも裏表の関係にあります。スマホの使い方も含めて、ITとのよりよい付き合い方を皆で考えていけるとよいと思います。